東灘区に住みたい!
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日本有数の酒どころ「灘五郷」がある
東灘区

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【2019年12月更新】東灘区と日本酒

現在の東灘区

酒造りに適する風土に恵まれた灘は、日本を代表する酒どころです。江戸時代、樽廻船で江戸まで清酒を運ぶなかで樽の杉香が移り、熟成されて酒質が向上した「灘の酒」は大評判となり、江戸後期には江戸の酒の需要の8割を供給しました。酒造りに適する風土に加えて、ミネラル豊富で酒造りに理想的な「宮水」、高品質で豊かな生産量を誇る「兵庫県産山田錦」、優れた技術をもつ「丹波杜氏」に恵まれた灘五郷は日本一の酒どころです。

灘五郷は「西郷」「御影郷」「魚崎郷」「西宮郷」「今津郷」の5つの地域を称しますが、東灘区にあるのは、そのうちの「魚崎郷」と「御影郷」の2つ。「魚崎郷」には千代田蔵(太田酒造株式会社)、松竹梅(宝酒造株式会社)、浜福鶴(株式会社浜福鶴銘醸)、櫻正宗(櫻正宗株式会社)などの蔵元が揃い、「御影郷」には白鶴(白鶴酒造株式会社)、菊正宗(菊正宗酒造株式会社)、剣菱(剣菱酒造株式会社)、戎面(坊垣醸造合名会社)、福寿(株式会社神戸酒心館)、仙介・琥泉(泉酒造株式会社)、大黒正宗(株式会社安福又四郎商店)、甲南漬(髙嶋酒類食品株式会社)があります。酒造家たちは日本酒の発展だけでなく、地域貢献にも尽く、東灘を発展させました。

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400年の歴史と伝統を誇る「櫻正宗」

櫻正宗

1625年に創醸した「櫻正宗」の山邑家は、もとは伊丹にありました。6代目山邑太左衛門が酒造りに適した「宮水」を発見。酒銘「正宗」の名付け親として、その後の酒造りに大きな影響を与えました。約400年の歴史と伝統を誇る蔵元が運営する櫻正宗記念館「櫻宴」には、昔の酒造りを伝える展示スペースやレストラン、日本酒BAR、ショップなどが設けられています。

住所:神戸市東灘区魚崎南町4丁目3-18
電話番号:078-436-3030
定休日:火曜日

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美術や文化に精通する「白鶴」

白鶴

「白鶴」の7代目嘉納治兵衛は、「御影公会堂」の建設費の大半を寄付し、「白鶴美術館」の設立にも力を尽くすなど、多方面で地域貢献を行いました。現在ある「白鶴酒造資料館」は、大正初期に建造された酒蔵を利用して開設されたもの。昔ながらの酒造工程がそのまま保存され、わかりやすく展示されています。

住所:神戸市東灘区住吉南町4丁目5−5
電話番号:078-822-8907
定休日:お盆・年末年始

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酒造家たちが設立した名門学校

「菊正宗」の8代目嘉納治郎右衛門は、「白鶴」の嘉納家と「櫻正宗」の山邑家とともに灘中学校(現:灘中学校・灘高等学校)の設立に取り組みました。酒造業者の金融機関として設立された摂州灘酒家銀行の後を受けて灘商業銀行を設立。「菊正宗」の嘉納は長く頭取として地域に貢献しました。国指定の重要有形民俗文化財・灘の酒造り用具を展示する「菊正宗酒造記念館」は丹波杜氏秘伝の「生もと造り」をいまに伝えるお酒の博物館です。

住所:神戸市東灘区魚崎西町1丁目9−1
電話番号:078-854-1029
定休日:年末年始

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阪神大震災と酒蔵と日本酒

平成7年1月17日に発生した阪神淡路大震災。日本酒は一番寒い時期に仕込む「寒仕込み」が主流ですが、仕込み真っ盛りの時期にマグニチュード7.2の激震が灘五郷を含む阪神間を襲いました。震災前の酒蔵周辺は古い木造の蔵や建物が建ち並び、タイムスリップしたかのような懐かしい雰囲気が漂う風情あるまちでした。度々テレビや映画のロケ地になったことも。しかし、地震発生後まちは一変。近代に建築された鉄筋造の被害は軽微だったものの、伝統を誇る木造・レンガ造の酒造施設や酒蔵群の多くは倒壊・破損等で失われ、酒造博物館なども大打撃を受け閉館を余儀なくされました。建物の倒壊だけでなく、電気・ガス・水道といったライフラインの停止など困難は山積みでしたが、酒造りに欠かせない仕込みに使う宮水(井戸水)は奇跡的に無事でした。宮水は近隣住民にも提供され、地域と一丸となって復興へと歩みをすすめます。もし、この宮水が被害を受けていれば、阪神淡路大震災を機に、灘五郷の日本酒は消えていたかもしれません。震災直後はがれきの片付けから始まり、再建・復旧が本格化したのは震災から2年後の平成9年以降のことでした。再建の折、各酒造では「人が集い・見学できる施設を」と、資料館が次々建設され、今に至ります。魚崎郷では「浜福鶴」と「櫻正宗」が、御影郷では「白鶴」と「菊正宗」と「福寿」が資料館を公開しており(施設によっては見学予約が必要)御影郷の「仙介・琥泉」「大黒正宗」は直売所があり、甲南漬の髙嶋酒類食品株式会社は「こうべ甲南 武庫の里」という本店、資料館、レストランを併設する施設を運営しています。(2019年6月11日追記)

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2019年12月23日追記:伝え継がれた酒造りの世界「菊正宗」

丹波杜氏秘伝の「生もと造り」を今に伝えるお酒の博物館、『菊正宗酒造記念館』。館内には、 国指定・重要有形民俗文化財「灘の酒造用具」や所蔵する小道具などが展示されている唯一の施設です。1659年(万治2)に神戸・御影の本嘉納家本宅屋敷内に建てられた酒蔵を、昭和35年に現在の地に移築し、酒造記念館として保存・一般開放。年間5万人の来館者を数えるまでになりました。阪神淡路大震災によって倒壊したものの、収蔵の酒造用具や小道具類はほとんどが無事、あるいは修復可能な状態で、全面建て替え工事の末、4年後の平成11年1月25日に復興オープン。現在では、年間10万人以上の来館者を酒造りの世界へといざないます。酒造りの原点を知ってもらうことをテーマに、酒造りの情熱や伝統にまつわるこだわり、また日本酒をめぐる新しい楽しみ方や文化の姿・・・などを伝えます。昔より伝え継がれてきた酒造りに重要な「生もと造り」への熱い思いに触れることができます。 業界随一の樽酒の生産を誇る菊正宗では、樽酒の生産に使用する木樽の自社生産に踏み切り、昨年その作業を見学できる「酒樽マイスターファクトリー」を記念館西側に開設。搾りたての生原酒をはじめ、お酒の試飲が無料でできるので、じっくりお気に入りの一品を吟味することができます。

住所:神戸市東灘区魚崎西町1丁目9-1
電話番号:078-854-1029
営業時間:9時30分~16時30分 (入館は16時まで)
定休日:年末年始

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豊かな自然と歴史に育まれながら、独自の産業や文化を築いてきた東灘区。交通アクセスに優れ、かつ落ち着きある街並みは、誰もが住みたいと望む憧れのエリアです。多彩な魅力をもつ東灘区をご紹介しましょう。

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